神世界の「ヒーリング・サロン」
神世界が荒稼ぎの隠れ蓑にしていたのは、「ヒーリング・サロン」というものでした。
私たちは80年代、90年代というものを通じて、新興宗教というものがいかに危険なものかを十分に味わってきました。
その典型が、オウム真理教事件であったと思います。
ですから、ストレートに「宗教」という言葉を使ってしまったら勧誘の成功率は低くなる、ということで、
2000年代に入って人気が上昇した「癒し=ヒーリング」という言葉に着目し、その名目で商売を行って
巨額の富を築いたと推測されます。
しかし、どんなに触りの良い言葉を使っても、結局中身はほかのカルト集団と変わりません。
ヒーリング・サロンに通い続けると、やがて仏教関連のグッズを売りつけられ、高額での買い取りを迫られるように
なっていきます。
また、自己啓発セミナーでありがちな「マルチ商法」も取り入れ、会員に「私はこの集団の悪行に加担した」という
罪悪感を植え付け、逃れられないようにしたのです。
当然、マインドコントロールも行われていました。
しかし、徐々にヒーリング・サロンなるものが怪しいという噂が大きくなり、また2007年には、神奈川県警の警視が
副業で神世界の仕事をしていたとして解雇され、2009年には、被害者たちが損害賠償を求めて訴訟を起こします。
ヒーリング・サロンと謳ってはいましたが、結局は「ただのカルト集団」である事実が明かされる結末になりました。
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法は、数々のスパイを寝返らせてきた元FBI捜査官の心理テクニックが書かれた本。
「まあね…」はウソのサイン、唇を触る人は不安を感じているなど、実践的なコミュニケーション術が公開されています。
2015年の発売から、継続的に売れ続けている良著。
心理学入門にもおすすめ。
定義と用語解説
マインドコントロールにかかる心理
具体的なマインドコントロール・洗脳の方法
マインドコントロール・洗脳されないためには
マインドコントロール・洗脳を解くには
マインドコントロール・洗脳事件簿
以下にご紹介するのは、世界で実際に起きたマインドコントロール・洗脳事件です。