ヘヴンズ・ゲートの集団自殺事件
1997年3月下旬、カリフォルニア州のある豪邸で、39名の遺体が発見されました。
亡くなったのは、カルト集団「ヘヴンズ・ゲート」の信者たちで、死亡者の中には、教祖のマーシャル・アップルホワイトも
含まれていました。
この事件はすぐに集団自殺と断定され、遺体の検死が行われました。
ヘヴンズ・ゲートは、アップルホワイトと元看護師のボニー・ネトルスが創設したカルト宗教で、UFO信仰とキリスト教を
融合させたものでした。
ボニーは1985年にがんにより亡くなり、それ以降はアップルホワイト一人で教団を率います。
アップルホワイトは、人類が救われるためには、肉体を脱して地球から旅立たなければならない、という教えを説いて
いました。
ですから、「自殺=次なる世界への旅立ち」という概念で、決して悲観にくれたものではないとされていました。
全員が確実に旅立てるために、自殺は数グループにわかれ、3月22日~26日にかけて行われました。
最初の自殺グループを次のグループがその後片付けをする、といった具合で、自殺計画を進めたのです。
39名の遺体は、全員寝ている状態で、黒いシャツ、スウェットのパンツ、ナイキを身に着けていたといいます。
死因は、フェノバルビタール(強い沈静作用のある薬)を混ぜたウォッカを飲み、その後ビニール袋をかぶった
ことによる窒息死ということです。
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