コミットメントの一貫性

人は矛盾を嫌い、筋を通したがる傾向があります。

このことを「コミットメントの一貫性」といい、正確には、辻褄の合う自分でいたいという心理、矛盾のない
状態でいたいという心理のことをいいます。

例えば、どこかのお店の会員カードを作ったと仮定して、「折角カードを作ったのだから、使わなくては損だ」と
思ってしまう心理は容易に想像できると思います。

「何々したのだから、次はこうするべきだ」という流れが自然に出来上がっているのです。

その結果、無駄な買い物をしてしまうことが考えられ、またこういった経験をした人は多いのではないかと思います。

人は自分の経験を無駄にしたくなく、また次に生かしたくなるもので、この心理をマインドコントロール・
洗脳する側は利用します。

それが宗教勧誘であれば、一人のために多くの時間を割いて自分たちの活動内容を説き、その挙げ句に活動への
参加に誘い、相手に「折角ここまで話を聞いたんだし、一度くらい参加してみてもいいんじゃないか」と
考えるように仕向けます。

大袈裟なことになると、一つの宗教に全財産を捧げてしまった後で、その宗教に対して問題意識が生じても、
「自分は何のために全てを失ったのか」と考える余りに、その宗教に踏みとどまるようなケースが考えられます。

このように、矛盾を嫌う人の性質を利用して、矛盾のない方向で自分たちに心を仕向けるようにする方法も、
マインドコントロールでは多く使われます。

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法

元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法は、数々のスパイを寝返らせてきた元FBI捜査官の心理テクニックが書かれた本。
「まあね…」はウソのサイン、唇を触る人は不安を感じているなど、実践的なコミュニケーション術が公開されています。

2015年の発売から、継続的に売れ続けている良著。
心理学入門にもおすすめ。

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定義と用語解説

マインドコントロールにかかる心理

具体的なマインドコントロール・洗脳の方法

マインドコントロール・洗脳されないためには

マインドコントロール・洗脳を解くには

マインドコントロール・洗脳事件簿

以下にご紹介するのは、世界で実際に起きたマインドコントロール・洗脳事件です。

MKウルトラ計画

パトリシア・ハースト事件

オウム真理教事件

統一教会

ホームオブハート事件

神世界事件

ライフスペース

テート・ラビアンカ殺人事件

集団自殺事件

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