パトリシア・ハーストに何が起こったのか?
犯罪とは無縁であったはずの女性がテロ組織に入り、犯罪を犯すことになったその背景には、何があったのでしょうか?
パトリシアが誘拐されたのは1974年2月のことで、その2カ月後の4月には、もう組織の一員になっています。
彼女が逮捕されたのは1975年の9月、翌年2月から始まった裁判では、一貫して無罪を主張。
「殺されたくなくて、銀行強盗をした」と犯行は全く以て本意ではなかったと主張しました。
しかし、組織では恋人ができ、その恋人のペンダントを肌身離さず持っていたことで主張内容の信憑性が崩れ、
結局懲役7年の有罪判決を言い渡されました。
つまり、判決を受けた時、彼女の心はテロ組織と共にあったと結論づけられたことになります。
SLAは貧しい人々のために支配階級に宣戦布告した集団でした。
そこで彼女は彼らの意見をに賛同し、自らテロ組織に入り、「私は彼らと共に戦う」という声明まで出しているのです。
支配階級の典型でもある両親のことを「ファシストのブタ」とまで呼びました。
しかし、最終的に彼女がどうなったのかというと、「ファシストのブタ=両親」の金の力で保釈になり、更に両親から
莫大な遺産を相続したのです。
現在、彼女は結婚して新しい家庭を持ち、幸せに暮らしているとのことですが、彼女のこの目まぐるしい心の変化が
誰かのコントロール下で起こったことなのかどうかは、結局現在でも、本人にしかわかりません。
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