Toshiとホームオブハート -1-

X-JapanのボーカルであるToshiが、ホームオブハートとの濃密な関係により洗脳されていると報じられたのは、
1998年のことです。

当然、本人は「洗脳されている」と言うまずもなく、ただ「倉渕氏と守谷氏に出会ったことで、救われた」と語るに
留まりました。

その12年後の2010年、Toshi氏が、突然ホームオブハートと決別を宣言し、その記者会見の場所では、ホームオブハートと
Toshi氏の現状について驚くことが沢山明かされました。

それによると、Toshi氏は1997年に守谷氏と結婚したものの、過去10年間は全く愛がはなく「仮面夫婦」を演じていたこと、
自分が代表である「トシ・オフィス」の経営権は自分には全くなく、そこで稼いだお金は全て守谷氏がホームオブハートに
移動させていたこと、そして自分は一文無しになり、自己破産の手続きをしなくてはならなくなったことなど・・・。

その内容は、Toshi氏が理想とした生活からはかけ離れていて、それを知ったファンは、さぞショックを受けたことでしょう。

Toshi氏がマインドコントロールから覚めるきっかけになったのは、体調を崩して入院した時のことです。

Toshi氏に夫人が面会にやってきても追い返し、医者は「一人になる時間を与えた」といいます。

ホームオブハート思想から完全に離れてみて、初めて自分を客観視することができ、それからほどなくして、Toshi氏は
ホームオブハートとの決別を宣言しています。

Toshiとホームオブハート -2-

Toshi氏がホームオブハートと決別宣言をして数ヶ月経ち、彼は再び記者会見を開きました。

この時、会見に臨んだのは、Toshi氏と彼の弁護士、ホームオブハート被害者代表の女性、そして、被害者の会の
顧問弁護士です。

この会見は、加害者になったToshi氏と被害者グループが共同でホームオブハート問題を解決していくことを
公にするものでした。

Toshi氏は、ホームオブハートサイドにいた頃の加害者として、被害者に謝罪し、速やかに和解することになりました。

Toshi氏の弁護士は、入院生活を余儀なくされてから、つまり、ホームオブハートと離れ、初めて一人の時間を
持ってから2ヶ月の間に、Toshi氏は本当に変わったと驚いていました。

彼は倉渕氏に完全に利用され、考える時間を奪われるほどに働かされていましたが、入院生活の中で一人きりになり、
やっと本当の自分と対峙することができたようです。

一度開眼すると、あとはその流れに乗って、色々なことが自分の中でクリアになっていったのだと思われます。

ホームオブハートに稼ぎを全て奪われた挙げ句に破産宣告を受けたToshi氏は、会見で、多くのものを失ったにも
関わらず、「清々しい思いがする」と述べていました。

Toshi氏の会見は、悪い流れに乗せられていた一人の人間が、きちんと一人で考える時間を持ち、再生への道を
探し当てることができたということを明確に物語っているように思います。

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定義と用語解説

マインドコントロールにかかる心理

具体的なマインドコントロール・洗脳の方法

マインドコントロール・洗脳されないためには

マインドコントロール・洗脳を解くには

マインドコントロール・洗脳事件簿

以下にご紹介するのは、世界で実際に起きたマインドコントロール・洗脳事件です。

MKウルトラ計画

パトリシア・ハースト事件

オウム真理教事件

統一教会

ホームオブハート事件

神世界事件

ライフスペース

テート・ラビアンカ殺人事件

集団自殺事件

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