パトリシア・ハースト事件の概要
アメリカで「マインドコントロール」という言葉が生まれ、使われるようになったきっかけが、
この「パトリシア・ハースト事件」であるといわれています。
新聞社社長の令嬢であるパトリシアは、ある日、恋人と暮らしていた高級マンションから誘拐されます。
誘拐したのは、SLAというテロ組織です。
そして、誘拐が起きたその3日後に犯行声明が出され、「カリフォルニアの貧民6万人に、それぞれ70ドルずつの
食糧物資を供給せよ」という要求をしてきました。
70ドルの6万人分ですから、総額420万ドル分ということになります。
そしてその後、驚くべきことが起こります。
事件発生から3ヶ月以上過ぎたある日、SLAメンバーによる銀行強盗事件が発生しました。
その事件現場の監視カメラを解析してみると、なんと、人質であったはずのパトリシアが犯行に加わっているところが
映っていたのです。
パトリシアは誘拐事件のあと、信じられないことに、SLAのメンバーになっていました。
パトリシアはSLAでは「タニア」という名前を使い、「私はタニア・ハーストで、SLAのメンバーである」という
犯行声明を出しました。
パトリシアは誘拐されておよそ1年後に逮捕されますが、「人質保護」のはずが、最後はテロリストとして警察に
身柄を拘束されることになるとは、まさにびっくりです。
そして、この前代未聞の事件は、その後もずっと人々の心に残ることになりました。
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法は、数々のスパイを寝返らせてきた元FBI捜査官の心理テクニックが書かれた本。
「まあね…」はウソのサイン、唇を触る人は不安を感じているなど、実践的なコミュニケーション術が公開されています。
2015年の発売から、継続的に売れ続けている良著。
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定義と用語解説
マインドコントロールにかかる心理
具体的なマインドコントロール・洗脳の方法
マインドコントロール・洗脳されないためには
マインドコントロール・洗脳を解くには
マインドコントロール・洗脳事件簿
以下にご紹介するのは、世界で実際に起きたマインドコントロール・洗脳事件です。