般若心経・金剛般若経 十八

承前

以上の処までは、何の説明もいらないと思います。先に読み進めます。

「爾時世尊。食時著衣持鉢入舎衞大城乞食。於其城中次第乞食已。還至本處飯食訖。収衣鉢洗足已敷座而坐。」

書き下し文

「その時世尊は、食時(じきじ)に衣(え)を著け、鉢(はつ)を持して、舎衛大城に入りて食を乞い、その城中において次第に乞い已(おわ)って、本処(ほんじょ)に還り、飯(はん)を食し訖(おわ)って、衣鉢(えはつ)を収め、足を洗い已わり、座を敷きて坐したまいき。」

現代語訳

「さて、師は、朝の中に下衣をつけ、鉢と上衣とをとって、シュラーヴァスティー大市街を食物を乞うて歩かれた。師はシュラーヴァスティー大市街を食物を乞うために歩かれ、食事を終えられた。食事を終えると行乞から帰られ、鉢と上衣とを片付けて、両足を洗い、設けられた座に両足を組んで、体を真っ直ぐにして、精神を集中して坐られた。そのとき、多くの修行僧たちは師の居られるところに近づいた。近づいて市の両足を頭に頂き、師のまわりを右回りに三度まわって、かたわらに座った。」

此処もまた、何の説明もないと思います。読んでその通りのことです。師は乞食をしてシュラーヴァスティー大市街を歩き回り、行乞が終われば、帰り、そして、精神集中して修行に励んだということです。

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