般若心経・金剛般若経 十六

今日から金剛般若波羅蜜経です。

「金剛般若波羅蜜經/姚秦天竺三藏鳩摩羅什譯/如是我聞。一時佛在舎衞國祇樹給孤獨園。與大比丘衆千二百五十人倶。」

書き下し文

「金剛般若波羅蜜経(こんごうはんにやはらみつきよう)
         姚秦(ようしん)の天竺(てんじく)三蔵鳩摩羅什(くまらじゆう)訳す

是(かく)の如くわれ聞けり。一時(いっとき)、仏、舎衛(しやえ)国の祇樹給孤独園(ぎじゆぎつこどくおん)に在(い)まして、大比丘(びく)衆(しゆ)千二百五十人とともなり。」

現代語訳

「尊ぶべき、神聖な、智慧の完成に礼(らい)したてまつる

わたくしが聞いたところによると、――あるとき師は、千二百五十人もの多くの修行僧たち[と、多くの求道者・すぐれた人々]とともに、シュラーヴァスティー市のジェータ林、孤独な人々に食を給する長者の園に滞在しておられた。」

姚秦:「後秦」ともいいます。羌(きょう)国の姚萇(ちょう)が前秦王符堅を殺して建てた国。国の都は長安であって、三八四年から四一七年まで続きました。クマーラジーヴァ(鳩摩羅什)は二代の姚興に招かれて長安に入り、十二年間仏典翻訳の仕事に従事しました。

(続く)

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